ホームページをご覧の皆様こんにちは
農場だよりです。
珍しいパフィオが咲きました。
本物のPaph. superbiensです!
Paph. superbiensとPaph. curtisiiは長らく混同されごっちゃごちゃになっていて、今のところKew Gardenでもcurtisiiはsuperbiensのシノニムになり認められていません。
しかし、1860-1880年ころに出版された本にCypripedium superbiensとして載っていた花にそっくりなパフィオが近年再発見され、それが記載された当時の本物のsuperbiensだということが分かったそうです。
葉っぱも19世紀のイラストと完全に一致していますね。
こちらの株は昨年ドイツから苗で入荷して、ホントかよと思いつつも育てた株です。
咲いてびっくり歴史秘話ですね(^^)
個体としてはイラストのものよりドーサルが広くて良い感じです。
19世紀当時はしっかりとsuperbiensとcurtisiiは区別されていましたが、その後curtisiiのみ株が現代に残り、superbiensは「失われた種」となってしまったようです。
2度の世界大戦で資料や株が失われた種類がたくさんあるそうですね。
Paph. papuanumなんかも、papuanumとして記載された後に失われてしまい、その後再発見された際に新種と思われPaph. zieckianumとして再び名前をつけられました。しかし、よくよく調べたらpapuanumとして名前ついてんじゃん!
とあとから分かったそうです。
今日は19世紀に思いをはせる一日でした。
それでは皆様また明日(^^)